Vagrantによるマシンの起動と停止
ここでは、vccwとVagrantコマンドを使ってWordPress環境を動作させる手順について紹介します。ちなみに筆者の環境は「Windows7」です。
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下準備:必要なソフトは3つ
Vagrantを使ったWordPress環境構築に必要となるソフトは以下の3つです。
- VirtualBox
- Vagrant
- VCCW
それぞれのソフトについてインストール方法を書くと非常に長くなってしまうため、このページでは上記のソフトがインストール済みであることを前提に話を進めます。
手順1:VagrantによるWordPress環境の起動まで
起動に必要な手順は2つ。どちらもコマンドラインからの操作です。
- 「vagrant up」でVagrantのマシンを起動
- 「vagrant ssh」で仮想マシンにログイン
順を追って見てみましょう。
「vagrant up」でマシンを起動する
「Vagrantfile」のあるディレクトリで「(1)vagrant up」コマンドを入力するとVagrantが起動します。
これにより、仮想マシン「(2)vccw.dev」が起動します。
ここでは割愛しますが、「vccw.dev」は任意の名前なので、後で変更することも可能です。
「vagrant ssh」でマシンにログインする
「vagrant up」でマシンを起動したら、次は「vagrant ssh」でログインしましょう。
「WP-CLI」を使う時などは、必ずマシンにログインしておく必要があります。
Vagrantコマンドを利用する時は必ず、「Vagrantfile」のあるディレクトリに移動した上で実行してください。
でないと、「vagrant up」も正常に機能せずエラーになります。
仮想マシン起動後は実際にWordPressのサイトを確認して見ましょう。ブラウザで「http://192.168.33.10/」または「http://vccw.dev/」にアクセスし、サイトが表示されれば成功です。
手順2:仮想マシンの終了
接続を解除する時はWordPress環境を提供しているそれぞれの仮想マシンを終了させなければいけません。
終了に必要な手順は3つ。
- 「exit」で仮想マシンからログアウトする
- 「VBoxManage cntrolvm (UUID:仮想マシンの識別子) savestate」で仮想マシンを停止する
- 「vagrant halt」でVagrantのマシンを停止する
「exit」で仮想マシンからログアウト
まずは「exit」コマンドでVirtualBoxの仮想マシンからログアウトします。
「VBoxManage cntrolvm (UUID:仮想マシンの識別子) savestate」で仮想マシンを停止する
ログアウト後、起動している仮想マシンは「VBoxManage cntrolvm (UUID:仮想マシンの識別子) savestate」とコマンド入力することで停止することができます。
実行後、以下のように表示されれば停止操作は成功です。
補足:パソコンを落とす前に必ず仮想マシンを停止すること
仮想マシンを終了させないままシャットダウンや再起動を行うと「Virtual Interface Has active connections」と表示され、シャットダウンができません。
これはつまり、「VirtualBoxの仮想マシンが終了していないよ」という意味です。
強制終了してしまう方法もありますが、仮想マシンのデータが破損する恐れがあるため「VBoxManage cntrolvm(UUID:仮想マシンの識別子)savestate」でちゃんと仮想マシンを停止しておきましょう。
補足:仮想マシンの識別子「UUID」の調べ方
UUIDが分からない時はVirtual仮想マシンの停止前に「VBoxManage list runningvms」を実行しましょう。
すると、以下の画像のように稼働している仮想マシンのUUIDを調べることができます。
画像内の「{e56e9731-c359-47cc-a4a2-62a7d56f9794}」がUUIDです。UUIDは個別の識別子なので、仮想マシンによって変わります。
「vagrant halt」でVagrantのマシンを停止する
VirtualBoxの仮想マシンを停止した後は、「vagrant halt」コマンドでVagrantのマシンを停止します。
仮想マシンの終了手順は以上です。